平和の象徴、といえば・・・「はとは夕方になって彼のもとに帰ってきた」by旧約聖書「創世記」第8章

093411


く…




くる……









くる




!!




くるっぽー





!!!!???






くるっぽー、くるっぽー、くるっぽー、くるっぽー、くるっぽー




ガラッ、ドタンッ、ガラッ

(窓を開けて、ベランダにある洗濯機を揺らし、再び窓を閉める音)





…………





…………




く…









くる

……


はっ!




くるっぽー




イラッ




くるっぽー、くるっぽー、くるっぽー、くるっぽー




イラッイラッイラッ……




ガラッ、ドタンッ、ガラッ




エンドレス
キラキラキラキラ


おはようございます。はとの声で呼び起こされる火曜担当しもじです。




朝の目覚めが鳩はとの声なんて、
大変「清清しく」聞こえますが、残念ながら、そんなわけありません。




正直、早朝の貴重な(眠い)眠りを妨げられるというのはストレス以外の何物でもありません。




ということで本日のネタは
はとが何を気に入ったのか、
ベランダに住み着いてしまった全国の「鳩よ、され派」の皆様方に贈る鳩奮闘記です。




今のところに住んで約10年。

住み始めた当初、ベランダに気を回さない私のずぼらさが「ここはいい」と鳩はとに棲みかを提供する結果になった。

当時は、鳩はとの糞がベランダに落ち、巣を作られ、卵を生まれ、それらが流れて排水路が詰まる…という、かなり悲惨な状態だった。

それを、優しい隣人さんがホースとブラシを持って巣を駆除し、さらに鳩はとの侵入を防ぐ柵まで作ってくれた。

いい人だった。
これまで5人以上の人で隣人が代わっているが、彼が一番いい人だった。

(隣人がコロコロ変わるのは、「都会ってそんなもん」なのか「隣人に問題が!?」とか思っちゃったり。被害妄想か?)




てなことがあり、一旦は鳩はともベランダから去ったわけですが、これが約8年の時を経て再来したわけです。

はと、再来。



予兆はあった。

2月終わりくらいから、鳩はとの声がするなー

朝からよく鳴くなー

安眠妨害するなよー

という予兆が。




そして、3月1・2日の泊まりかけのロケ。

5・6日の終日のロケが終わり、
久々にベランダに出た私は見つけてしまった。










そう






奴等(鳩はと)の














棲みか=巣























さらに














































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きた。

生命の誕生はとです。


















このままでは、また鳩たちはとにベランダを占拠される。

それだけならまだしも、汚いベランダに逆戻り。

そもそも、自分のベランダで新しい生命が生まれること自体、ぞっとしない。







「このままでいいはずはない」

と思った私が決行したのか下記の二つ。








●とりあえず、「巣」と「卵」の撤去

●親鳩はとがベランダに近寄らないように何らかの制裁を加える








動物愛護の観点から見ても、あまり危害を加えることは難しいので、
仕事帰りの真夜中夜、自分の家にこっそりと侵入し、
最小限の電気の元、親鳩を奇襲(傘の先でつつく)攻撃


寝ていた(であろう)鳩はとは大急ぎで避難


そのすきに、狭いベランダに置いてある洗濯機の上に乗り上げ、
その向こう側の室外機付近の巣を、できるだけ物音を立てずに確保。


(時間は深夜0時くらい。さすがに大きな物音は近所迷惑になりますゆえ)





と、完璧空き巣のような怪しい行動をとり、
さらに卵2つが鎮座した巣を持って外に出るという「大引越し」 トラック  家 を行った。






結果的には、

かの有名な「ノアの方舟」の40日40夜の大雨後、
14日たったのちに放った鳩はとに対する聖書の言葉





「はとを放ったところ、もはや彼のもとには帰ってこなかった」
(旧約聖書『創世記』)




と同じく、その後、鳩は戻って来なかった。







あれから1週間たった、先週日曜日。




私は、部屋すぐそばで鳴くあの声を聞いてしまった。









くるっぽー






くるっぽーくるっぽーくるっぽー








外を見れば、ベランダの縁に止まる一匹の鳩はと









ガラッ、ガタンッ




バサバサッ






………




電線に止まる奴はとと目が合う。











目と目で通じ合う、通じ合う
(by工藤静香『MUGO・ん…色っぽい』)
















くりくりの目で「僕、知らないよ」とすっとぼけた表情を見せる鳩はと












いや、お前だろ、お前。















はとは夕方になって彼のもとに帰ってきた
(by旧約聖書)















無念。









本日のタイトルは、本文中何度も出てきた「旧約聖書」の一節。




この出来事以降、オリーブの葉と鳩は平和の象徴になったといいます。






現代社会の都会において、鳩は必ずしも平和の象徴にあらず。

平和堂のシンボルだけで関西には充分です。





鳩で困った顔になってしまっている現代人にエールを送ります。