小学校あるある!「自分の名前が嫌いになる瞬間」 名前にまつわるエトセトラ

150719

おはようございます。火曜担当しもじです。

暑さも寒さも彼岸まで、とよく言われますが、先日秋の彼岸(秋分の日)がありまして、気付けば半そでではちょい寒い?という朝晩となっております。
日中の気温で人は「暑い日だった」とか「寒い日だった」とか、その日を思い込むようで(なので、この季節でもダイニングのテラス席が人気)、そうすると寝るときの服装もついつい薄着にしてしまうのです。
が、そうすると風邪を引く原因に。

社会人にとって体調管理は仕事のうち、とも言われますので、皆々様風邪を召されぬようにしてくださいませ。

さて、毎度楽しい話題と目からウロコ(コンタクトが外れる、というギャグが一時はやった気がしないでも)のコラムを提供してくれる「アメーバニュース」。
本日は、前も話題に出したことがある「お名前」の話。


〈ヤンキー界の重鎮〉こと岩橋健一郎さん(45歳)いわく、
その昔、愛羅武勇(あいらぶゆう)、仏恥義理(ぶっちぎり)などを使ってた暴走族が親になって、子どもにそんな漢字を当てはめるようになった
とのこと。

ヤンキーって・・・。
おそらく、まだ田舎には生息していると思しき、由緒正しき「昭和の香り」、それがヤンキー。
元・ITOMAスタッフにゃんが住む地には、「金属バッドを地面にこすりつけながら、単車(いや原付)を乗る若者」がいたそうです。
とても驚いたそうですが、そりゃそうです。
このときの驚きは想像に難くありませんね。
絶滅したと思っていた、日本オオカミを見たくらいの衝撃があったと思いますね、私。

けど。
過去一度、ヤンキー漢字をかっちょよく配置した「特攻服」のデザインをしたことがあります。
うちの兄、絶滅危惧種だったもので・・・・・・
好奇心旺盛な10代前半というお年頃。
なかなかできない「観察」をしていたと思います。
その話はまたいづれ機会があれば「暴露」したいと思います。

まぁ、それはともかく。
本当に、最近の小さな子の名前には「驚くべき漢字」もしくは「読み」が充てられていることがあるのだとか。
一部ではこれらの名前のことを「DQNネーム」もしくは「キラキラネーム」と呼ばれているとかいないとか。

友人から聞いた話では、塾の講師をしている人が「結愛」の読みがあまりにも多くて戸惑うとのこと。
今の学級名簿にはきっとルビは必須なのでは?
ちなみに、「結愛」は「ゆあ」「ゆり」「ゆめ」「ゆみ」「ゆの」「あい」「ゆちか」「りぼん」などと読ませるのだそう。
これは、難解漢字レベルで読みパターンがありますね。
英単語の意味がありすぎて「いや、これもうメインの意味だけ知ってたらいいかな?」と諦めるレベルです。
親御さんは、子どものためを思って唯一無二のものとして名付けますが、周りは選択肢が多すぎて戸惑うわけですね。
誤読は涙を呑んでもらうべきでしょうか?

さて、「結愛」の読みをチェックしていたら、「似た名前」一覧が親切にも出ていました。
ちょっと抜粋を。
■ 由女(ゆめ)
■ 結愛(ゆみ)
■ 侑瞳(ゆめ)
■ 結愛(ゆの)
■ 結愛來(ゆあら)
■ 深結愛(みゅうあ)
■ 愛結愛(あゆみ)
■ 夢愛(ゆめ)
■ 結愛(あい)
■ 結愛(ゆちか)
■ 佑芽(ゆめ)
■ 結愛(りぼん)
■ 美結愛(みゅうあ)

「みゅうあ」ちゃんは、……ヤンキー読みかな??

純と書いて「ぴゅあ」ちゃんという子も。

男の子の名前では、初めて見るレベルの漢字が使われている名前もあるようです。

轟と書いて「ごう」くん。
俥南と書いて「せな」くん。

うん。ちょっと読みに自信ないです。
これからしばらくは、教員になる方や塾の講師をされる方、もちろん保育士さんも、漢字の勉強は必修科目にすべきかも。

ところで、色々な漢字でいろいろな読みをさせる、この名前。
ルールはあるのか?

法律的に定められているのは、
●常用漢字
●漢数字
●人名用漢字
●ひらがな、カタカナ
●長音符号
●繰り返し記号
↑使用OK

■アルファベット
■常用漢字と人名漢字以外の漢字
■算用数字
■ローマ数字
↑使用NG
というもののみ。
読み方は自由なんだそうです。それで申請すればOKとのこと。
なので、当て字をはじめ、多様な読みが発生するのですね。

さすがに、美妃と書いて「みっふぃー」ちゃんと言う子がいるみたいよ?と噂を聞いたときは耳を疑いましたが、読みは自由であるしフツウに音読すると「みひ」であるので遠からず、近からず(!?)。

名は体を表すという言葉は昔からよく言われておりますが、これはきっと人生においてもっとも耳にする言葉=名前なので、自然と意識が言葉(名前)を認識し、そうなるように行動することが原因だと思います。

親の愛情と知恵がたっぷりつまった名前を背負い、子どもたちはすくすくと成長するんですね!

でも、将来、こんな難しい漢字の方が選挙に出馬した場合、投票用紙に正確に名前が書けるか不安です。
今ウィキペディアを確認したところ、無効票になるのは
1.所定の用紙を用いない場合
2.候補者の氏名(比例の場合は政党名)以外を記入した場合
3.候補者の氏名(比例の場合は政党名)に他事記載をした場合(職業、身分、住所又は敬称の類に限り有効票)
4.一枚の用紙に所定数(通常は一票)を超えて候補者の氏名(比例の場合は政党名)を記入した場合
5.候補者の氏名(比例の場合は政党名)を自書しない場合
6.候補者の氏名(比例の場合は政党名)を確認し難い場合
の6パターン。

つまり、何となくでもその人だと分かったら有効票になるってことです。
うむ。将来への不安が一つ減りました。

話をもどして。
そんな愛情の詰まった名前ですが、誰でも自分の名前に対してちょっと不満に思ったり、疑問に思ったりする経験はあるはずです。
親御さんへ「ねぇねぇ、どうして●●(自分の名前)って名前にしたの?」なんて質問は、日本人ならば誰もが通る道と言っても過言でありません。
時々、そこでお涙頂戴ものの感動ストーリーが繰り広げられるわけです。

私の名前は、名字から名前まででを漢字で書くと5文字、画数はトータル52画あります。
どちらかというと画数が多いほうだと思います。
んで、画数が多い漢字というのは例外なく、ゴチャゴチャとしているもんです。
このゴチャゴチャのおかげで、私は自分の名前が嫌いになりだったことがあります。
それは、小学生の授業であった「習字」の時間。

習字といえば、日本の伝統筆記用具「筆」と「墨」を使う、一種の芸術である「書道」を学問としたものです。

筆は、その性質上、墨を含み切れにくくしてあります。
墨は黒檀を水で溶いたもの。

これで紙に字を書くわけですから、当然染みるわけです。紙に。そして、予想外に。
画数が多く、ごちゃごちゃした漢字は真っ黒になるわけです。
自分では一画一画書いたつもりでも、真っ黒。
田んぼの田は、■です。

そんなもんです。
ちょいと小学生では難しい漢字が名前に使われている方は、「あるある!」と納得していただけると思います。

さて、そんな些細なことではなかなかなりませんが、どうしても名前を変えたい!と思いつめてしまうことがあるかもしれません。

改名ということは可能かどうか。
とりあえず、名前を変える(戸籍内容を変える)ことはとても難しいことなのです。
けれど、漢字の読みを変更するのは比較的簡単なのだそうです。
「結愛」ちゃんが、「ゆあ」ちゃんから「あい」ちゃんになるのは簡単ということです。

難しいのは漢字。
名付けのときでもルールにあるのでは漢字だったので、日本の法律においては記号としての漢字がとても重要視されていることがわかります。
どちらかというと、個人レベルでは読みの方が個人認識に使われるのと対照的です。

では、漢字を変える時にはどんなルールがあるのか。

「正当な事由によつて名を変更しようとする者は、家庭裁判所の許可を得て、その旨を届け出なければならない。(戸籍法 第107条の二)」

これが法律の根拠。

実際に改名OKになった過去の事例。(過去がOKでもこれからもOKとは限らないけれど参考にはなりますね)

▲珍奇・難解など、社会生活上、著しい支障がある。
▲家族や近所に同姓同名の人がいる。
▲性別を間違えられる。
▲犯罪者に同姓同名の人がいる。
▲神官や僧侶となった。神官や僧侶をやめた。
▲商売上・伝統芸能などで襲名した。
▲帰化して日本風の名前をつける。
▲長い間、通称名として使ってきた。

全てのパターンで、甚だしいほどの支障が出ている(出る)ためにOKが出たと考えるべきですね。

というのも、実際、これが改名OK出たヤツ、というのを見たらわかるはず。

■認められた例

<男性>
前川、ベニ、田舎、牛吉、丑五楼、運助、岡茂樹、案山子、一江、喜代美、権八郎、シキマ、〆男、一を縦にした字(すすむ)、藤七郎(木下姓)、と志ゆき、春枝、ヒモ、又金、△□一(みよいち)、原爆・水爆兄弟、田中角栄、悪
<女性>
メキリ、ゲンツル、もうし、まんこ、ナベ、ヲシメ、サンブ、ウムト、ヒモ、ウシモ、パリ、ヲクマ、おまさ 、五三十(いみと)、ウカツ、ウン子、おじやう、オワリ、カマル、カニ、カメ、ゲンツル、サン子、シャウドル、セミ、谷ツル、デコ、トンメ、フケグサ、ポン、政グリ、メチャ、メガ、めんだ、ゆな、八重幸久弥花、吾郎

男性もヒドいが、女性もヒドい。

男性の一例目、前川さん。前川姓だったとしたら親は名付けたときに酔っ払っていたとしか思えない。
女の子なのに「五朗」ちゃんとか。
見ただけで、悲劇が起こったことが予想されます。

それでも名前を変えるとなると、周りは「それ相応の理由があったのだ」と想像してしまうものです。
例えば、「犯罪を犯したのか」「犯罪にまきこまれたのか」といったもの。
そのようなデメリット(周りからの、下手をしたら「中傷」)も考えた上で裁判所は「改名OK」を出すわけです。

つまり、容易な名前変更っていうのはリスキーだということです。
確かに、名前が変わった人が周りにいたら「なんで?」と思いますもんねぇ。
その理由が、軽かったり安易だったりするとちょっと信用というか信頼が…ねぇ?
もちろん、深刻な理由があるのでしたら話は別ですし、それについてとやかく言ってはならないと思います。

本日の結論は
習字で漢字がつぶれる、ごときではとてもじゃありませんが改名は無理
ってことでw