名作の言葉「きょう、ママンが死んだ。もしかすると、昨日かもしれない」by『異邦人』カミュ

153798

おはようございます。間違いなくiDisorderに罹患しつつある、火曜担当しもじです。
携帯がないと不安?・・・まぁ、ポケットをたたくはします。外出の時は持って出ます。
でも、携帯を持つ云々ではなくて、持っているとすぐにネットにつないでしまうので、そういう面ではiDisorderといえるかと。
依存って怖いね。
でも、人って依存しやすい生き物だと思うのですよ。
「人は1人じゃ生きていけない」って言葉自体が、人の心の脆弱性を表している端的な言葉かと。
依存ってか、よりどころというか。
「自分」というアイデンティティをどこで保っているかというかね。
多かれ少なかれ誰にでもあるものです、依存って。
それが過度に(病気かどうかの境目は、日常生活に支障が出るかどうか、と教えてくれた内科医の先生の言葉は有用な指針だと思います)なれば、病的といわれるし、そうじゃなければごくごく普通。
ある種、個人にとって必要なものなんでしょう。

コミュニケーションシステムである、SNSやチャット、メール。
それらに依存することにより、対人(生身って意味の)とのコミュニケーションがおろそかになるとしたら、確かに周りは悲しいですよね。
人の見た目も言葉も関係ない、世界っちゃ世界だから、より純粋にコミュニケーションをとれると言う人もいるのでしょうが。
みなさんは、IT(SNSとか、デバイスも含めて)依存ってどう思われますか?

【スマホが精神病を引き起こすってホント?】


と、IT長者が出たのは既に「今は昔」の話になりそうな昨今。
時代の流れと共に、「儲かる仕事」は変わってきております。
(まぁ、土地持ちがお金持ちって図は今も昔も変わっていませんが。土地の値段が下落してたとしても)
これから儲かる、一攫千金、秀吉に継ぐ成功ストーリーを作る仕事(ん?天下取りはまた別か?)はコレ!!

【未来の職業別高額年収ランキング】


臓器とか人の身体を作ること。
うーん、SFチック。
が、これが現実のものとなるってことですよね。

ちょい前に、そんな映画あったね。
ジュード・ロウの出てる、「レポゼッション・メン」。



替えの臓器を売ってくれるんだけど、超高額だから支払えなくなる人も。
そうなると、回収人が買った臓器を取りにくる・・・。それはつまり死を意味する。
というありえそうな恐ろしい話。

替えの臓器提供は、保険適用になるか否か。
始めのうちは、実費になりそうですね。

意外にも(?)歯医者さんが上位に入っています。
日本ではコンビニよりも多い歯医者さんと言われますが、それでも収入が上がるもんなんでしょうか?
それとも、世界規模の話だから日本の歯医者さんも海外に行けば、収入がアップするってことでしょうか。

何にせよ、健康の不安がなくなる=死の恐怖から離れるってことは、人にとっては大事なことだということがよく分かりますね。

そこまで生きて何をする?

この答えの模索は、宗教や哲学を学ぶことと一緒だと思っています。

世界に飛び立つと、日本がよく見えてくると思います。
留学した知人は、海外の友人に「日本人は英語が嫌いなの?」と聞かれたそうです。
あんまりにも、日本人が英語を話さないかららしいです。
嫌っている日本人は少ないと思います。ただ、苦手なだけで・・・。
まぁだからこそ、その感覚で海外の方が日本語を話していると「すごいねぇ」と思ったり、もっといえば話せるなんて思っていない、なんてことにもなるんだと思います。


【日本語がわかる外国人が嫌がる言葉】

外人ってダメだよって中学か高校のときに言われたなと思い出しました。
外国人もダメなんかな?じゃぁ。日本主体の言葉だもんね。
けどだからって、海外人も変だしねぇ。
そうなるとやっぱり、外国人か。
異邦人って言葉はどうなんだろ。
カミュ?と思う人もいるでしょうが、私はどちらかというとこれかな?


【異邦人】

私、この歌好きなんです。
Youtube見ていたら、多くの方がカヴァーしておられました。
時代を経ても名曲は残るってやつですね。

ぜひ、原曲を当たったり、カラオケで歌ってみてください。

話はずれて、異邦人って響きもまた「疎外感」のある言葉です。
きっと、邦が訪って音と一緒だからかと思います。
違うところからきて、また去っていく人、という響きに聞こえませんか?
もの悲しい。

でも、反対に日本人が海外に行けば私たちこそ異邦人。

人生って出逢いと別れなんだよな、とか妙に達観していいたくなりますねww

海外の言葉はよく「学ぶ」機会に会うけれど、料理となるとなかなか・・・。
食べることはあっても、作る事は少ないかもしれません。



本日のタイトルは、「不条理」をテーマに作品を書いた作家アルベール・カミュの『異邦人』より冒頭の一節です。ちなみに、彼はノーベル文学賞受賞作家でもあります。

きょう、ママンが死んだ。もしかすると、昨日かもしれないが、綿sにはわからない。

ここから始まり、主人公は「太陽のせい」という理由で人を殺し死刑になる、というストーリーです。

そして最後は
私は、自分が幸福だったし、今もなお幸福であることを悟った。
という言葉が出ます。

しかし、その後、彼は自分が自分だけ孤独のうちに命終わるよりは、憎悪であろうと私という人間を見て欲しいと続けます。

自分を認めて欲しい、見て欲しい。
だが、そのために人はどんなことをもしてしまう。
それらの行動に動機とかなんてない。人が持つどうしようもない本能みたいなものだから。
そんなことを言いたいのでしょうか。

とても短い作品ですが、考えさせられる要素はたくさんあると思います。
学生の頃は読めなかった・・・。
そんな方も今ならきっと読めるはず。

幸せって何だっけ何だっけ♪by明石家さんま