先立つ不幸をお許し下さい グアムロケの裏話。

ハファディ!(チャモロ語。オールマイティーに使える挨拶の言葉)
グアムより帰ってきた火曜担当しもじです。

先週水曜日はイレギュラーで、グアム行きをライブさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

よく旅に行く方にとっては、「あぁいつもの」って感じでしょうし。
それほど旅に行かない人にとっては、「そんなことをするんだ」と驚きもあったでしょうし。

今回の海外行きに際し、パスポートも取得するという海外初心者な私です。
最近では安い航空券も出てきて、海外デビュー率はかなり上がっているかとは思います。
が、それでも「全員」となるほどにもいかず。

ITOMAスタッフの中にも後2人ほど海外デビューをしていない人が居ます。

その一人がバタ子ちゃん。

そんなバタ子ちゃんが、私がグアムでまったーり(?)しているときに、元ITOMAスタッフにゃんからの電話口で言ったのが
「しもじさんに先立たれました」
の一言。
(会話の経緯的には、私がグアムに行って、バタ子ちゃんは言っていないという流れだったようです)
まだ、「しもじさんに」だから良かったけれど、「しもじさんが」だったらちょっと日本に帰ってくるのがイヤになっちゃう感じです。

さて。
お待ちかね?のグアムログです。

グアムという場所は、太平洋に浮かぶアメリカ領の州です。
1898年の米西戦争からアメリカ合衆国の領土になった。1941年から1944年までは日本軍が占領統治し、「大宮島(だいきゅうとう[1])」と呼ばれた。経済面では、アメリカ軍と日本からの観光客が重要な位置を占めている。
ということが、ウィキペディアに記載されていました。

日本からは飛行機で3時間ほど。
ちょっと一眠りしたら到着する南の国です。

海外ウェディングやゴルフ、観光などの目的で日本から訪れる人も多いようです。

「●●年前に言ったことがある」
「懐かしい」

など、今回のグアムロケの話をしたときによーく聞きました。

それだけ、海外旅行初心者さんにはぴったりな場所なんだということですね!

で、先週は「アウトリガーリゾートホテル」という名前のホテルに着いたZE★というところで話は終わっておりましたが、これからグアムで何をしていたのか、ということを書こうと思います。

月曜担当カワノさんが言っていたのですが、旅の楽しさは「食事」に帰する、とのことで。
いつもとは違う文化が育まれているところには、当然違う食文化が根付いているものです。
食を見れば生活が見えてくる。

「食べ物」チェックは旅では欠かせない要素です。

ということで、今回私は「チャモロ料理を食べてばかりいました」。
チャモロというのは、グアムの半数ほどを占める人たちです。

ミクロネシアのマリアナ諸島の先住民であるチャモロ人。
純チャモロ人は歴史的な色々な出来事により、「いない」とも言われていますが、文化は脈々と受け継がれているようです。

グアムに着いた初日に言ったのは、そんなチャモロ文化と触れ合える「チャモロナイト」。
フェスティバル(お祭り)大好き★
なチャモロの方々の憩いの場。

唄って、踊って、食べて、飲んで、ウィンドゥ(本当は屋台)ショッピングをして……

ジモッティも観光客もあつまるお祭りのようです。

で、お祭りと言っても日本のように年に1回とかケチくさことは言わず、毎週2回開かれています。

ものすごい、「ウェルカム精神」です。

なんだかんだ日本人は、人が集まる場所で「気遣い」をしすぎて疲れる人種だと思います。
だから、お祭りも年に1回で充分なんでしょうねぇ。

うん、でそこで食べたのが「ココナッツの刺身」。
ココナッツにストローを刺して飲む、ココナッツジュースの存在はかなり有名ですが、その飲み終わったココナッツの内側にある柔らかな繊維質のところをそぎ落とし、山葵醤油をつけて食べます。

食感とほんのりと甘い味がホタテのようです。

山葵醤油ってウマいわー、と感じました。
日本人のソウルに響く味、山葵醤油。

そうそう、この「醤油(SOY SAUCE)」、グアムでは当たり前に使われている調味料なんです。

日本が統治していた期間があった。日本人がよく訪れるなどの理由があるとは思いますが、馴染んだ味があることで「食べづらい食事」もおいしくいただけます。
(味をごまかしているなんて言わないで!もっと美味しくしているんですよ)

てなことで、そのココナッツの刺身というのがコレ↓↓
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個人的にはケッコー好きなお味でした。

ココナッツのお刺身話をしましたが、当然この取材の始まりから「チャモロ料理」です。

チャモロ料理の特徴は、「すっぱ辛い」。
暑い国に特有の「辛さ」、それから「すっぱい」という酸味。
ご飯が辛い、酢物も辛い。
そして、甘いものはトコトン甘く。
驚くべきことに、「TEA」と書いてあるのにストレートティではなく、加糖済の紅茶。

マクドナルドのTEAも甘かった。

市場で買ったココナッツジュースは、砂糖の量を知りたくないほどの甘さ。
同行カメラマンさん曰く「キャラメルの味」とのことだったので、キャラメルを溶かした液体と思っていただければ近いかも。
それの量も半端ない。
マクドナルドのLサイズも軽く超える容量。

1時間以上は楽しめるお得なドリンクでした。
この耐久時間(?)で、お値段僅か3.5ドル。
安いね★

マクドナルドを例にだしたけれど、本場アメリカのマクドナルドも体験!
ドリンクはセルフサービスでした。

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日本にはないメニューを頼んでみました。
チキンフィレオよりも野菜がたっぷり。
レタスも、メニューのような青々としたものでした。
あのメニューの写真でウソじゃなかったんだ、と知りました(笑)

話が行ったり来たり。

チャモロの人たちはお祭り大好き!って書いたけれど、人が集まって楽しむならば食事の形はブッフェが向いている、ということで。
どこでもかしこでも、作っていただいた料理がドーン、ドーンとテーブルにおいてあって、「さぁ召し上がれ」状態。

前菜的なものは、ケラグエンといわれる、細切れ肉をレモンジュース、塩、おろしココナッツ、唐辛子で味付けした料理。
チキン、牛肉、海老など、お肉の種類の数だけ種類も増え、味の違いが「家庭の味」となる。
日本で言えば、味噌汁とか肉じゃがっぽい感じです。

ご飯は、レッドライス。
見た目は完璧「チキンライス」なのに、味は辛かったりします。
木の実を水に浸し色を出し、その水で米を炊くことで赤い色になるようです。
日本でも「赤飯」はおめでたいときの食べ物ですが、チャモロの人たちもこのレッドライスはおめでたいときに食べるとのことです。

赤はおめでたい色。

それ以外にも、実は食べるところがちょっとしかないバーベキューリブやら、手羽先レベルを超えるでかいチキンなんかが、常にテーブルに並びます。

揚げ物、焼いたものがメインの料理は、お皿に並べると「茶色」になります。
そこに色を添えるのが、温かい気候によりたわわに実るフルーツ。

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メロンあり、スイカあり、パイナップルあり。

野菜は……

時々いたよ。

レタスの水耕栽培も開始されたから、きっとレタスは調達しやすくなるはず。

でも、やっぱり食べないかも。

BBQは野菜よりも肉でしょ。てな理論で。

グアムに行って野菜が食べたくなったら、ご飯屋さんでサラダを頼むがてっとり早そう。
今回はチャモロ文化を深く知る旅だったので、努力してもあまり野菜は食べられませんでしたが。

チャモロ料理以外の食事は5日間のうちに2食ほど、という数を考えると、相当たっぷり「チャモロ料理」を食べたことになります。

文化的な面では、ミクロネシアダンスを見たり、チャモロの文化と触れ合えるテーマパークの視察に行ったりとしました。

ミクロネシアダンス。
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文化を感じる写真を何枚か。↓↓↓
チャモロの人たちの500年以上前の格好!
こんな格好で暮らしていたんですね。
ふんどしです(笑)
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そしてこれが日本人が大好きな「日の出」!
海に太陽の光が映りこみます。

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「日の入り」はこちら。
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海に囲まれた小さな島では、海から顔を出す太陽、海に隠れる太陽。
太陽と反対側に出る虹さえもスグに見れます。

自然の中に人間もいることが自然と納得できてしまう不思議な瞬間です。

取材開始直後は雨がかなり多かったのですが、台風が離れるにつれ晴れが多くなってきました。

取材中に撮影した一枚。
この写真をみると、「39度のとろけそうな日っ!(ヒステリックブルーの懐メロより)」と唄いたくなります。
グアムにある天然プールでの、飛び込み台からダイブ!の瞬間。
気持ち良さそうですよね~。
これぞ南国カット(笑)
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でこれが、グアムから離れる時の青空と飛行中だんだんと雲が多くなってきたときの写真。。
天気(気候)も文化や思考なんかに、大きな影響を与えるんだろうなーと思いながらの飛行機の中。
不安感は一切なく着陸成功。
パイロットの方に感謝です。

まっさおな海が見える空港。
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去っていくグアムをパシャリと。
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だいぶ雲が増えて、前も後ろも雲のじゅうたんです。
しかもかなり厚め。きっとこの雲の下は雨が降っているんだろうね。

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帰りの機内食の献立は、ご飯・酢豚・カレーポテトサラダ・お菓子でした。

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海外の方が料理を食べるとき、やたらと「混ぜ混ぜ」して食べる理由がなんとくわかるトッピング。
ご飯とメインが同じ容器の中っていうのが…ね。
なんとく、混ぜ混ぜして食べました。
行きでは断念したコーラも飲みましたよ!

美味しかったです。

ごちそうさまでした。

ご飯に始まりご飯に終わった今回のグアム取材。

6月25日号(7月号)では、ちょいとディープな情報を絡めつつ、グアムの自然や魅力が伝わる誌面をお届けしたいと思っています。

読者へのお土産プレゼントも計画中!
10名以上に私が選んだ珍土産からフツー土産まで当たっちゃう予定です。
例えばこんなのがラインナップ。
気になる人はITOMA本誌もしくはITOMA WEBをチェックしてくださいね。

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ではお楽しみに。

日本につけば入梅していました。
あぁあの青空が既に恋しい…
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ちょいと気になった話題を見つけました。
【なんでその名に? 意外な名付け「おつまみ編」】

■バカガイ

美しいオレンジ色と独特の歯ごたえ、そして磯の香りが魅力の青柳。刺し身にしてもバター焼きにしてもおいしい貝ですが、別名は「バカガイ」となんともさげすまされた名前です。大辞林によるとその名の由来は、たれ下がったオレンジ色の足の部分が舌をだらしなく出しているように見えるからなんだとか。「バカみたいに採れるから」、「貝がらが薄くて壊れやすいから」といった説もあります。

■酒盗(しゅとう)

カツオの胃と腸を塩漬けしたもので、塩辛のような味わいです。これを肴にすると「(いつのまにか盗まれたかのように)お酒が進むから」のが名前の由来です(出展:広辞苑)。「酒を盗んででも飲みたくなる」からとも言われています。

■からすみ

ネットリとした舌触りがたまらないのですが、日本三大珍味とされ値段もベラボーに高い「からすみ」。名前の由来について、大辞林では「細くて平べったい中国(唐)の墨に似ていたから」と説明されています。唐墨なんて見たことないから実感がわかないなあ。

■いちご煮

パンに付けるジャムではなく、ウニとアワビを使ったぜいたくなお吸い物のこと。三陸海岸の郷土料理なんだとか。いいなあ三陸。広辞苑によるとその理由は、ウニの赤い卵巣が、野イチゴのように見えるからだそう。いいなあ三陸。

■がんもどき

ダシをたっぷり吸ったのもおいしいですが、軽く炙(あぶ)ったのをしょうがしょう油でいただくのもオススメです。由来には諸説ありますが、鳥の雁(がん)の味に似せて作った(出展:広辞苑)という説が有力。「雁の肉のようにおいしいから」(出展:大辞林)という説もあります。

■ぬた

酢みそのあえ物の一つで、ネギやワカメを使ったものが一般的ですね。砂糖やカラシも加えるので、酸味・甘み・塩気・辛味の4つの味わいがあるにも関わらず、なぜか素材の味を引き立てる魅力的な料理です。ですが名前の由来は「沼田(ぬた、沼地のこと)」の泥水のように見えるから(出展:日本国語大辞典)。味わいは上品なんですけどねえ。

■湯葉

生湯葉を刺し身で食べると、大豆の甘さを強く感じることができます。大豆といえば美容に効果があると言われているイソフラボンを多く含んでいますね。湯葉を食べると、なんだかキレイになりそうです。でも日本国語大辞典によると、湯葉の表面が黄色くシワシワで「姥(うば。おばあさんのこと)」のようだから、というのが名前の由来とされています。ちょっとゲンナリ。

■するめ

昔は墨を吐くイカやタコを「墨群(すみむれ)」と呼んでいたそうで、その名前が変化して「するめ」になったという説があります(出展:日本国語大辞典)。ちなみに「する」という言葉が「なくなる」と同じ語感で縁起が悪いとされ、「あたりめ」とも呼ばれます。その一方で、足が多い(お金が多い)ことから縁起物とされ、「寿留女」当て字で表現されることもあります。

■てっさ、てっちり

関西ではフグのこと「てっぽう」と呼び、その刺し身を「てっさ」、フグの鍋のことを「てっちり」と呼びます。大辞林によると、これは「(毒に)当たれば死ぬ」という意味からなんだとか。ちなみに鍋の「ちり」は、お湯に身を入れるとちりちりと縮むことから。

■めんたいこ

めんたいこやタラコは、スケソウダラの卵巣からできています。広辞苑によると韓国語でスケソウダラのことを「明太」と呼んでいたことから、その子(卵)を「めんたいこ」ということ。いまでは博多(はかた)のめんたいこが有名ですが、戦前は山口県の下関のほうが販売量は多かったのだとか。